2018.7.10

「誰もが、自分の強みを活かし、弱みを補い合う仲間と組織に溢れた会社と組織作りを目指して」AllPersonal ボードメンバーのサービスに込めた想い

株式会社ヒューマンロジック研究所 代表取締役 古野俊幸氏
株式会社AllDeal 取締役会長 前田徹也
株式会社AllDeal 代表取締役 CHRO 堀尾司

今の会社や職場で活躍・成長できるのか。他へ転機を求めるならどのように探せば良いのか。そんな葛藤が出てきた時にまずおすすめしたいのは「自己を理解する」ことだ。正しい自己認識をすると、ストレス状態もコントロールできるし、人とのコミュニケーションも取りやすくなる。
人と人との関係性は企業の成長にとっても大きな要因だ。そこで活用がされるFFS理論は科学的に人の個性や関係性を示すことができるが、近年、導入企業が増えてきた。自己を知り、成長できる環境を知る ―― AllPersonal 開始にあたり、FFS 活用について、発行元のヒューマンロジック研究所・古野氏を囲み対談をおこなった。

※FFS 理論:Five Factors & Stress 理論の略で、「ストレスと性格」の研究において開発された。創始者はヒューマンロジック研究所・現相談役の小林惠智博士(経済学博士、教育学博士、組織心理学者)で、古野氏は、小林博士とともにヒューマンロジック研究所を立ち上げた。FFS の詳細はこちら(http://www.human-logic.jp/about/

人生に大きな影響を及ぼしたFFS 理論

―― FFS との出会いは何がきっかけだったのですか?

古野:1993 年にFFS 理論の創始者、小林先生と出会ったのがはじまりですね。正直、当初は懐疑的だったのですが、組織・人事に関する問題意識を強く感じていた時でした。「良い組織づくり」「人を幸せにする理論」ならば、是非聞いてみようかなというくらいの気持ちでお会いしました。話を聞いていくうちに興味が深まり、普及のための会社設立を手伝い、あっという間に24 年間続いています。

―― 最初の頃、企業の反応はいかがでしたか?

古野:企業への導入方法をしばらく模索してたのですが、ある経営者から「私は単にどういう人を採用したらいいか、どんな異動が効果的か、答えを知りたいんだ」と言われたことがあって。そこから企業の抱えている組織問題の解決を手伝うようになりました。とはいえ、人事情報をしっかり管理している会社は稀で、「私の頭の中に全部情報は入っている」と言われる人事部長も多数いるんです、特に昔は。でも合理的な配置をするにも、リスクマネジメントするにも、見える化する方が絶対いいんです。3年くらいかけてFFS を活用してくれる会社が増えてきました。

―― 前田さんは創業したインテリジェンス時代にFFS を活用したそうですね!?

前田:そう…1996 年くらいかな。実は95 年に1回話は聞いたのですが、導入は見送られたんですよ。そこから1年近く経って再検討したんです。

古野:うん、だいぶ時間がかかった。

―― どのように導入に至ったのですか?

前田:僕は適性試験が本当に苦手で、「またか」みたいに最初は思ったんです。ただ初めは直接の導入決定者ではなかったんですね。人事に異動した時に再度話を聞いて、導入に至ったような気がします。人材ビジネスの会社として共通言語が欲しいと思っていた点と、派閥化していた組織を何とかしたかったので、その突破口になると確信しました。

―― 堀尾さんはどのタイミングでFFS と出会ったんですか?

堀尾:僕は2013 年、前田さんと出会ってからですね。ただその時は、理解が乏しかったと記憶しています。実践するにあたり、深く勉強したのはここ1、2年です。AllDeal の経営を始めるにあたり葛藤していた際、古野さんからFFS の真髄でもある「ありのままでいいよ」とアドバイスをもらった時のことは、今でも鮮明に覚えてますね。「自分をつくってるんじゃない?」「周りのことを意識し過ぎじゃない?」「もっと等身大に生きても良いじゃないの?」等、助言されたんですね 。

古野:一言、助言しなければいけないような、必要なタイミングだったんじゃないかな。

堀尾:自身の生き方や人生の歩き方を、前田さんが、元々研ぎ澄ませてくれたのもあるのですが、古野さんからの助言で、究極まで研ぎ澄まされました。不要な殻から脱皮できたというか。結局、FFS が自分自身の取り扱いの仕方や、歩み方とかに通じるって痛感して、そこからFFS の可能性を更に感じました。

「それぞれに応じた最適な環境の創造」を意識する企業こそ強い

―― 個人をしっかり理解することは、会社や人事にとっても基本と思います。

前田:人事の原則は「それぞれがそれぞれに応じた最適な環境の創造」だと強く思っています。それはFFS 理論に大きく影響されているのですが、組織は、結局、人の集合体なので、個人の人格があって、組織の特性ができて、会社全体の社格ができるって考えると、個の人格を把握するのは基本ですよね。

堀尾:個々人の個性を把握しないで、人事を語ってはいけないと思っています。会社に属する方々全ての個性を活かす事から目を背け、文化やルール創りを進めるのは、好ましくないと考えているんです。

古野:やはり生産性は、誰と仕事するかによって変わります。僕自身も、小林先生と仕事をすることの価値を感じた経験があるので、説得力もって言える。極端に言うと、「誰と」がしっかりしていれば何やってもいい。何やってもできると思う。FFS によって「関係性のところから日本の会社を良くできる」って思うので、それを、浸透させるのが使命だと思っています。

―― AllPersonal で、初めて本格的に転職領域で使い始めますね

古野:FFS を使う企業が増えてきたのが第1フェーズだとすれば、より多くの人に使ってもらう次のフェーズに入ってきてると捉えています。人生において関係性が重要になるシーンこそ活用してほしい。特に転職マーケットは、職務経歴書だけ送って不幸なマッチングをすることもあるから、ここで活用したいよねって前田さんと話していました。

前田:ありがたいお話ですよ。ただ拡散性の僕だから事業として形にしきれないんですよね。で、堀尾登場ですよ。

堀尾:そこからが速かったですね。「FFS によって、個性を活かし、適材適所の組織作りを通じて、日本の会社を強く出来る」と確信していました。実は絶対、他の人じゃなくて、自分が携わりたかった。だから本気で学びと実践を、何度も何度も繰り返したんです。

自分の個性を活かすことがキャリアの原点

―― 企業はFFS をどのように活用しているのでしょうか?

堀尾:人事制度も評価制度も、その根底にあるのは、人と人の関係性に尽きるところがあります。その視点があってこそ、次に仕組みやルールの検討になりますが、日本の人事は、他社の成功事例を引用しがちです。人の配置の組み合わせ、チーム編成、そして人の個性を重要視している企業は、採用でも必ず成功し、多くの企業の参考になりますよね。

古野:人事制度だけで良くなった会社ってないんですよ。結局は、人間関係なんです。信頼とか信用できる人の評価は受け入れるけども、信頼してない人にどんなに評価されても納得いかない。ほとんどの人事制度のネガティブなアンケートは、「あの人に評価されたくない」です。だから関係をつくればいい。そこに対する理解がある会社は、「しっかりと今の職場や働く環境の方に対して力を入れましょう」と、なるんです。

―― FFS を活用したからこそ、活躍の場が広がった人っていますか?

古野:たくさんいますよ。例えばある会社で、優秀なのだけれど、会社の中で孤立している人がいました。我々は、次世代リーダープロジェクトの選抜支援を依頼されたのですが、僕らはデータだけ見て、補完し合うメンバーとしてその人も推薦したんですね。企業の人は「え、この人はダメです」って最初言われてました。他の人がびっしり応募理由を書くところに、彼は1行しか書かなかったりするんです。「だから面白いんじゃないですか」って。明確に合理的な課題を捉えていたんです。彼に会った時には「これがなければ辞めるかもしれない」って言ってましたが、結局プロジェクトに入って頭角を現して、今まさに次世代の候補になっています。そういう人がたくさんいます。

―― リーダーシップってどう発揮できるのでしょうか?

古野:僕の考えるリーダーシップ論は、自分の個性を活かすことに尽きます。サーバント型リーダーもあるし、率先してやるリーダーもあるし、花火だけを打ち上げるリーダーもいる。でもいいんですよ、それで。花火がないとダメだし、それをちゃんと「次の花火また上げましょうね」って土台をつくってくれる人もいるし。自分に合うスタイルでいいんです。合わないことを一生懸命やってる人が一番滑稽。皆が皆、「行くぞ!」ってリーダーのスタイルではないはずです。

前田:FFS を知って、リーダーシップとマネジメントが違うと気づけ、本当に良かったなと思っています。人には無理も得手もあるし、「無理しているんじゃないの?」と、今は人に言えるようになりましたね。

古野:ベンチマークを間違う方が多くいるんですね。つまり、自分の個性と同じモデルの人をベンチマークするのではなく、格好良さそうな人をベンチマークしている。自分に合うスタイルをちゃんと築いている人ほど、成功する確率は高いです。経営者の場合だったら、それに加えて誰を周りに置くかも影響しますね。経営チームはステージが変わるごとに変えるべきだと思います。

いいチームに入ると、必ず成長する

―― 求職者・転職者本人も、自分の個性を知ることがキャリアに大きく影響しますよね

古野:転職を考える時って2つあります。今、活躍できているけれど、もっと活躍できるステージに変えたい人と、今思うように力を発揮していないので変えたいという人。特に後者の場合に伝えたいのは「あなたの問題じゃなくて環境だから、環境を変えるとあなたは十分潜在力あって活躍できるよ」ということです。「人生無駄にしない方がいいよ」「いい出会いがあれば人生は変わる」と言うこともありますね。ただ、自分のことをちゃんと分かってなくて不満を言う人は、まず自分の棚卸しが先。そこで愚痴るのではなくてね。

前田:転職は、自分にとっての働き方改革の1つだと思います。会社が改革するのではなくて、自分で自分の働き方改革をするって考えるのが健全だと思っています。生産性を上げるって観点から仕事や環境を考えることもできるし、ストレスも自分でコントロールできるようになる。すると成功の確率が上がるだろうと常々思っています。それが結果的に組織貢献につながるんです。「会社がやってくれない」とか「やってくれる」っていう感覚は、間違っていますよね。

古野:「自己理解と、正しい出会いが人生の価値を高める」という事が、我々が伝えたいことの一つです。正しく自己理解して、いい出会いをし、いいチームに入るとします。そうすると学び始めるんです、勉強するんです。いい仲間のためには貢献したいじゃないですか。だから足りてないことを勉強する。いい仲間から期待されていると感じたら、それが動機づけになるはずだし、なってほしいなと思います。

堀尾:All Personal の根底にあるのは、誰もが、自分の強みを活かし、弱みを補い合う仲間と組織に溢れた会社と組織作りを目指す事にあります。今回我々は、日本全ての会社が、適材適所の人と組織創りを推進できるよう、活躍を保証する人材ビジネスを開始します。自分の個性が活かせる職場や仲間を探している人も、また適材適所の組織作りを目指す企業の方も、是非、このサービスに触れて頂けると嬉しいです。

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